風花鳥

ハンドメイド作品の公開と、日々の徒然なること。

無事2回目の『ちか子さんの和ドールたち』終了致しました。

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今回も水色のお着物を着た子は花束を持って、入り口で受付嬢をしておりました。

祖母の挨拶文の横にちょっとした感想などを書くノートを置いておいたのですが、この展示会では一冊では収まらず、慌ててもう一冊を用意しなければならない程の方に来て頂きました。展示会が終わり、改めてノートを開きましたら、本当に大勢の方が県内外問わず様々な場所からいらして下さっておりました。

始めは、祖母のお家の近くというだけで、自分にはあまり馴染みのない土地での開催であり、ドールの認知度も高くなく、不安でいっぱいでした。ですが、親戚や知人、近所の方以外にも、ドールが好きでいらっしゃって「こんな場所で見られるとは思わなかった」とおっしゃられた方や、ドールを知るきっかけになった方も多く、個人的に、この道の駅ばとうで開催できて良かったなと。印象に残ったのは、年齢を問わず男性の方が一人でいらしていて「友人には恥ずかしくて言えないのだけれど、人形が好きで」という人が一人ではなく、結構な人数いらっしゃったことです。年配の方が多いと、どうしてもお人形さんが好きな男性って色眼鏡で見られやすいのかもしれないと思うと、私の友人でドール好きな方って男性が多くて気付けなかったのですが、なんだか考え深かったです。

今回の展示にあたり、しもつけ新聞さんの方にも取り上げて頂いたのですが、祖母がお人形さんのお着物を縫うことを通して介護3級から1級へと回復し、一人では服を着ることもままならなかったのですが今では近所をお散歩できるまでとなりました。それはとても凄い事で嬉しいことなのですが、個人的に、どうしても、なんだか奇跡に近いストーリー的な感覚で祖母の縫ったお着物を着たお人形さんを見て頂く事に抵抗がありました。手の効かなくなったおばあちゃんが一生懸命に縫ったお着物。そんな色眼鏡なしでも、祖母の縫ったお着物は、流石に前半の作品はまだまだ未熟な点も多かったのですが、後半のお着物は本当に素敵なのです。和裁を習ったのは10代の学校を卒業して農閑期に数年間だけ。それから78歳から始め、どんどん上達し、82歳という年齢でここまで作れるようになった祖母は本当に凄いです。手も思うように動かず、針に糸を通すことも玉止めも難しく、何度も縫い直ししながらやっとできたお着物。本当に、祖母は頑張っていて、楽しんで作っておりました。また、ここをもっとこうしたら良かったと常に向上心があって、祖母を尊敬しっぱなしなのです。ですが、私はちょこっとですが何かを作る人として、そういった頑張りなどの舞台裏ではなく、作品その物を見て欲しいなと思うのです。祖母の作ったお着物は本当に素敵なのです。あくまで個人的な考えですけれどね。

最後に、今回、ご協力頂いた方、いらして頂いた方、応援して下さった方々に、ありがとうございました。次の展示会の予定は未定ですが、これからも祖母がやりたいと思う限り、私も、祖母を応援しお手伝い出来る事はやり続けて行きたいと思います。

本当に、本当にありがとうございました。

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