風花鳥

ハンドメイド作品の公開と、日々の徒然なること。

老舗ミーハーなのです。

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銀座木村屋さんの本店のビルは縦ににょーんと細長くって、上には大きなあんぱんの絵があって、横には「キムラヤのパン」と赤い文字で書かれた懐かしい看板。木村屋さんのパンはすぐ近くの松屋さんの地下でも、新宿の伊勢丹さんのちかでも気軽に買えるので、あえて本店に行く事もなかったのですが、先日、平松洋子さんの『サンドウィッチは銀座で』を読み返して、嗚呼、折角チョコレートを買いに銀座まで足を伸ばすのだから、今日は木村屋さんに行こうかしらと。ランチに2階のカフェでサンドウィッチでも食べようかしらと。

「小海老をぎっしり寄せて揚げた分厚い断面は迫力満点、誰もが腰を抜かす。意を決してかぶりつくと、香ばしい衣のなかから熱い小海老がむちむちぶりぶりっと乱舞するおどろきのサンドウィッチである」この一節が印象的で、勿論、注文するは「小海老のカツレツサンド」です。嗚呼、本当にこの文章通り。齧り付くと、みっちりぷりっぷりの海老が口の中で広がって、嗚呼、海老。エビ凄い。主張しすぎないオーロラソースとレタスがそっと海老の甘味を引き立てて。また、ちょこんと愛らしく盛られた横のピクルス。小さな胡瓜と、トマトにオリーブ。私、ハンバーグに挟まっておりますピクルスも苦手でこっそり抜き取って食べているのですが、このピクルスは初めて美味しいなと思いました。癖のない甘酢漬け。サンドイッチの合間に食べると口の中をすっきりさせてくれます。ぷちんとはじけるトマト。よく染みた胡瓜。じゅわっと広がるオリーブ。最高の組み合わせでした。

そして、季節のお勧め「黒毛和牛のハンバーグサンド」も注文。この時期嬉しいたっぷりサラダが付いてきます。ハンバーグサンドにはオプションのチーズを追加しました。チーズ濃いかなとも思ったのですが、それを上回るハンバーグの肉感。もう、ソースに頼らない肉の味を大切にしたハンバーグです。流石、黒毛和牛です。思いっきり齧り付くと、溢れる肉汁。肉美味しい。牛って美味しい。サンドウィッチを食べているはずが、しっかりしたハンバーグプレートというか、コースを食べたかのような満足感です。勿論、パン屋さんのパンですので、食パンも絶品です。

今日は妹ちゃんと一緒でしたので、半分こしたのですが、全体的に凄くボリューミー。朝食を食べずに出掛けましたので、あまりに空腹でコーンポタージュを頼んだのですが、ちょっと多かったです。軽くサンドウィッチでもとかそんな感じで注文するとちょっと後悔するレベルのしっかりランチでした。

木村屋さん、あんぱんのイメージが強かったのですが、カフェも良いですね。全体的に客層もご年配の方が多く落ち着いておりまして、居心地が良いです。横の老婦人はお一人でパイを綺麗にナイフとフォークで食べておりまして、銀座らしいな。素敵だなと。

帰りには酒種桜あんぱんを購入しました。あんぱんには牛乳です。温めた牛乳とで、今夜の禁断の夜おやつです。

 

銀座木村屋あんパン物語 (平凡社新書)

銀座木村屋あんパン物語 (平凡社新書)