昨日に引き続き、妹がお人形さんをモデルに描いたイラストです。
モデルの子の着ておりますお着物は、祖母の祖母。私にとっての曾々おばあちゃんが家でお蚕を飼っておりまして、その糸を紡いで作った反物を仕立てた物を崩してお人形さん用に直した物らしいです。昔は家でお蚕さんを飼っております事も珍しくなかったとの事ですが、今聞きますとちょっとびっくりしますね。
お人形さん用にお着物を作る時は、生地の良し悪しよりも柔らかくて体に沿って皺がちゃんと出来るかが重要になります。先ほど、生地の良し悪しと書きましたが、やはり本物の絹は着せていて一番綺麗な気がします。綿もシーチング位の厚さですと綺麗なのですが、ブロードなどは腕を曲げた時に一緒に生地が曲がらなかったりしてちょっと不自然だったり。特に1/6サイズですと小さい分、生地の厚さに苦労します。ですので、可愛らしい柄のお着物があっても、使えない事もあったり、綺麗に着せるのに苦労したりもします。その点、この紫のお着物の生地はお人形さんの動きに対応して布にちゃんと皺が寄ってくれるので、扱いやすいです。お人形さんには関係ないのかもしれませんが、触っていても凄く質感が良いですしね。